【OpenLearning, Japanレポート】
「JMOOC大学生チーム選手権」アンケート結果
2015年8月7日のプレエントリー開始から、約半年にわたって繰り広げられた「JMOOC大学生チーム選手権」は、2016年2月18日の表彰式をもって幕を閉じました。10以上のチームがプレエントリーし、最終的に残った4チームで争われました。
以下に、当選手権の講座を受講された方、および、当選手権にエントリーされた大学生チームに実施したアンケートの結果についてレポートします。
※審査結果、表彰式のレポート、開催概要についてはこちらでご覧いただけます。
■受講者の属性
受講者の男女比、年齢構成は、以下のとおりです。
■受講者の声(アンケートより)
受講者に対して行ったアンケートの結果は、以下のとおりです。
【受講者のコメント】
本講座を修了した受講者からは、貴重なご意見やご感想が多数寄せられました。以下にその一部をご紹介します。
- 慣れない中、MOOC制作に挑戦されたことに敬意を表します。
- 起業に対して興味があったので、講座を受けようと思いました。自分が考えているのとは異業種でしたが、今後のヒントになりました。講座の構成も良かったと思います。楽しかったです。JMOOCは無料なので、気軽に興味のある講座を受けられるところがよいですね。
- e-learningという課題に正面から取り組まれており、素晴らしい取り組みと思いました。意欲ある人を元気づけてくれるものかと思います。
- 地方の現状について学ぶことは、とても大切なことだと思います。日本には、地方の大学がたくさんあり、それらの大学が地域の実情を広く国民に伝える機会が増えると素晴らしいと思います。
- さまざまな人が目標をもってたのしく生き生きと学んでいる大学と知り、他にない新しさを感じました。
- 講義内容を示す字幕の使い方を検討されると良いかと思います。
- 話をしているだけではなく、まとめのボード等も作成して表示してほしい。
- 映像で流すだけでなく、意見を集約したり、ユニークな意見にはマーキングするなどした方がわかりやすいのでは。
■大学生チームの声(アンケートより)
大学生チームから寄せられたコメントは、以下のとおりです。
参加してよかったこと
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- 同級生と会うことができたこと。Meetupなど人前でJMOOCについて話す機会を得られたこと。動画編集をする機会を得たこと。
- どうすれば面白くためになるコンテンツを製作できるかを真剣に考え、学べたことが良かったです。
- 参加することで、大学に関するムービーを作成することになったので、作成していくなかで、自分の大学で行っている活動や科目の開講理由について今まで知らなかったことなどを直接先生方から聞くことができたのでよかったです。
- 何と言っても、オンライン上で実際に動作するeラーニングを作成することを、初めて経験できたことです。また、皆で助け合いながら力を合わせてゴールまで到着できたことが、とてもうれしかったです。
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講座作成にあたり大変だったこと、エピソード
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- エントリーから動画締め切りまでの時間が短すぎて、先生や学生のインタビューをしたり、ムービーの編集が時間的な問題で大変でした。
- まず、「どのようなものを作るか?」で、チームメンバーの意見をまとめること、この最初のスタートが大変でした。また、大学のキャラクター使用許可をいただくためのやり取りが大変でした。さらに、動画撮影の際の著作権等にもとても気を使いました。
- 大学事務局とのやりとり。
- 飽きさせない映像構成の工夫として、複数人の講師にお願いした関係でスケジュールが押して、編集が大変でした。
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先生や周りの方からのコメント
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- 実は、「学長インタビュー」の音声録画を失敗してしまい、学長にお詫びしたところ、「ごくろうさま。結果を楽しみにしています。」と、許していただきました。ただ作品を提出期限に間に合わせるので精一杯で、結果までは考えていなかったので、返答に困りました。また、学生からも「作るの大変だったでしょう。」と労っていただきました。
- このキャラクターになら投資しても良いよ(笑)とコメントいただきました。
- 先生からは、とてもよい取り組みですね、と言われました。その他、講座を視聴するまでに、登録方法など、少しハードルがある、とのことでした。
- 応募したことを話した人には、JMOOCっていうのがあるんだ、初めて知った・興味を持ったというコメントが結構ありました。
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講座を作成して気づいたこと、もっとこうすればよかったと思うこと
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- キャラクターは講義ではナビゲートに徹していましたが、もっと講義でかけ合いがあればよかったと思いました。
- 気づいたこと:受講するのと制作するのは大違い。サポートしてくれる人がいないと完成させるだけでも大仕事。 もっとこうすれば:振り返らないことにしています(^^)
- 今回の講座作成での一番大きな課題としては、もっと聞き取りやすく録音する、録音技術の向上があげられます。さらに、字幕やナレーションをもっと使用して、アクセシビリティーに配慮したいと考えていました。残念ですが、時間的な制約で断念いたしました。
- どんな感じにしたらいいのか、手探り状態で作っていた部分があったと思うので、自分の「大学らしさ」をもう少し出せたらよかったかなと思いました。
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次に作るとしたら、どんな講座がよいか
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- 興味の広げ方
- 普通の放送大学生を主人公として、仕事をしながら、主婦をしながら、お店を経営しながら、あるいは病気と戦いながら、若者から百歳をこえる高齢者までが日々学んでいる様子を動画にして、その姿を通して「人はなぜ学ぶのか?」というテーマで、講座を作りたいです。
- 誰でも楽しみながら学べるような講座がいいなと思う。(内容は思いつかないですが…)
- ”ITに特化した英語の講座”は大学等で、受講できないので講座にしてみたいと思いました。
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他のチームの講座の視聴有無と感想
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- 拝見しました。感想は受講後アンケートに回答しましたが、どれも大変だっただろうなぁという力作ぞろいで、カンブリア爆発のようだと思いました。
- 聖学院大学の講座は、わかりやすい構成でした。
- それぞれ、違ったアプローチの講座で面白かったです。
- みなさん、素晴らしかったです。放送大学動画サークルでも、来年はもっと製作技術をアップさせていこうと思いました。
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その他、自由コメント
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- 今回の大会に参加して得た様々な経験は、そこから多様なものを得ることができる実り多いものでした。講座作成のために、ネットラーニングの皆様や大学事務関係者・その他の皆様に、力を貸していただきました。本当にありがとうございました。今後は、今回得たものを糧に、さらに上を目指して頑張っていきます。(応援お願いします。笑)
- 参加して得るものが多かったです。欲をいえば、相互採点課題を出してビデオ視聴データと成績のログをもらいたかったです。(そのデータから次の課題が見えてくると期待できるので)来年度以降、何かしらお手伝いできればいいなと思います。ありがとうございました。
- 来年もぜひ、JMOOC大学生チーム選手権を開催してください。
- ありがとうございました!
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■考察
当選手権の目的は、以下の3つでした。
(1) 高校生や大学生など、若手世代にJMOOCのすばらしさ、意義を知ってもらい、大学生の力でJMOOCを盛り上げ、当世代の受講者を増やす。
(2) 社会にアピールできる場を大学生に提供する。
(3) 自校の知名度やブランドイメージを向上するための機会を大学に提供する。
(1) については、若手世代の受講者よりも、大学生チームを温かく見守り応援する世代が約8割を占めましたが、(2) (3) については、受講者と大学生チームの満足度やコメントなどから、目的はほぼ達成できたと考えられます。
2016/02/25
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